「問題を発見する力」が大事な時代

こんにちは。

認知症とお金の問題を解決する専門家の横手です。

セミナー冒頭で毎回お伝えしていることがあります。今日のテーマは、認知症とお金の問題であり、解決方法として、家族信託があるということ。重要なことは、実は家族信託ではない。70歳を過ぎると今まで起きていた問題とは違う種類の問題が起きます。介護や認知症の問題は正に想定外の問題です。実は問題を積極的に見つけていかないとさらに大きな問題へと発展していきます。

問題とは、「あるべき姿」と「現状」との差のことを指します。70歳を過ぎると、「あるべき姿」と「現状」の差が広がり始めます。足腰が弱ってくる、近くのものが見えない、人の名前がでてこない、子供ともっと話したいと思っても話せない、小さい時のように兄弟仲良くと思ってもそうならない。いろいと理想とする姿から離れていくことが実感し始めます。

家族信託を理解する前に、「問題を見つける、発見すること」が一番大事と話します。

一番のリスクは、企業の不正問題と同じで、「隠蔽」です。隠蔽すれば一旦は問題は見えなくなります。一旦問題が明らかになると取り返しがつかないくらいの大きな問題になることもあります。企業でいえば、最悪のケース倒産です。

数十年前と比較して、問題の種類も大きく変わりました。相続の問題でいえば、長男の一言で、兄弟みなハンコを押して遺言を書いていない場合の財産のわけ方の遺産分割協議書にサイン捺印していました。よくわからず、とにかく長男が、税理士が押せと言われて協議書の内容を確認せずに実印を押していたのです。ある意味、問題は兄弟の中では納得はしていないが手続きはできたのです。今は、ネットで相続の情報が簡単に手に入るために、そう簡単には長男だから税理士に言われたからでは手続きはスムーズにはいきません。遺留分の情報もあり、相続人ではない配偶者の入れ知恵、説得で想定外の紛争が起きやすい環境になっています。財産が少ないほどもめごとは増えているのです。相続人の間での生活環境が違うことも要因の一つです。

問題が複雑化していきます。問題を積極的に発見していかないとこれからの時代はついていけません。

問題を積極的に見つけていく。小さい問題から取り組むことで大きな問題を解決していくことができます。

夫婦間の問題もお互いの「あるべき姿」と「現実」とのギャップが原因です。わかっていても起きてしまうのが夫婦喧嘩でしょうか。自分のことは自分ではよくわかりません。最近は、人工知能研究者の黒川さんの「妻のトリセツ」で勉強しています。ページをめくるたびに「ウームなるほど」と唸ります。最近は、「夫のトリセツ」も発売されましたね。読むたび、新しい発見があります。問題を見つけると人生が変わる気がします。気がするだけでなく改善しないといけません。取り組めばいつでも未来は変えることができる、忘れてはいけない言葉です。

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